Mi piace I Fratelli Neri 2011年 三峰山
2011年 三峰山

 近鉄大阪線榛原駅から奈良交通が期間限定で樹氷バスというのを出しています。
それに乗って、登山口のある みつえ青少年旅行村 に着き、準備をして出発。


 私達は不動の滝ルートへ行きます。どうせなら滝でも見ようぜっていう単純な理由です(笑)
最初の方はロードが続いていて雪もそんなに深くありませんでした。 登山道に入った瞬間、道が凍結していてけっこう滑ります。やばいなあ…。 私はアイゼンを持っていないのです。連れに借りる予定だったのですが、 探しても見つからなかったらしく私の分はありませんでした。

 無理そうだったら帰るつもりでいましたが、私も連れも四国や九州の感覚で考えていて、気を付けてゆっくり行けば大丈夫だろう程度に考えていました。 これが間違いでした!!
こんなに凍結しているとは思っていませんでした。無理…。これは無理。。。

 諦めて引き返そうとした時に、慣れてるっぽいおじさんがいらっしゃったので話しかけてみました。
「1人がアイゼン無いんですが、無しじゃ危ないですよねえ。。」
 叱られる覚悟で発したこの言葉を聞いた瞬間、リュックを下ろして何かを探すおじさん。

「いや、あんねん、予備が。ちょっと待っててや」

 え?  ええええええーー!!!  貸して下さるんですかああああ!!?

「ここまで来て登られへんかったら悲しいやろ」 

 アイゼンを装着し、いつ返そうかと思って、お帰りは?と聞こうとしたら、

「早よ返さなあかんとか思わんでええ、どうせ帰りのバスで一緒やろ。じゃ」  と言って、先へ行かれました。

 神様・・・?  おじさんからは後光が見えました。まぢで。
しかも、私たちのせいで遅れているおじさんの様子を見にパーティーの人が戻って来られたのですが、 その人に言った言葉がこれ↓
「ちょっと遭難しとったんや、わははは(笑)」

カッコいいvv


不動の滝

 神様たちとは同じルートだったので、追い越したり追い抜かれたりして歩きます。
時々アイゼンの具合を気にしてくださるのです。
ああ、こんな大きな人間になりたい。。ありがとうございます。

 
 雪深くなってきました。


 森を抜け、太陽が見えてきました。


 ちょっと樹氷が見えてきました。下りてこられた人が、上の方がもっと綺麗やで~と。
期待膨らみます。


 稜線に出て感動!!青空バックに樹氷!完璧だよ。


 空には飛行機雲。空にも樹氷(笑)
陽が当たるので暖かいです。樹氷も暖かい陽に照らされてだいぶ融けている感じ。 私たちが歩く振動のせいか、もう限界か、ぼろぼろと氷の塊が落ちてきます。 降ってきます。ひいい。。帽子をかぶってなかったら痛かっただろうなあ。 ぎりぎりのタイミングで樹氷を見られた感じです。


 三峰山山頂。お日様がぽかぽかです。真白な雪の上にいるのにポカポカって贅沢♪


 眺めもサイコー。


 すでに芽吹いています。鳥の声も聞こえてきて、春の足音を感じました。


 樹氷のトンネル


 下山は新道ルートで。 木々の影と雪の白のコントラストが面白い。

 下山後、アイゼンを返さなきゃと神様を待ちます。私たちの方が早かったみたいです。
私の連れは1本早いバスで帰って行きました。私はおじさんを待ちます。 アイゼンを返すと、「わざわざ待っとったんかい、連れの子は?先に行けばよかったのに~」 って。

 4時発のバスが最終です。駅から乗ってきた人はほぼ全員が登山客。 バスの人が人数をちゃんと数えていて、 帰りのバスに乗り遅れる人がいないようにと配慮してくれていました。 何かあって下山が遅れてる人がいるかもしれないので。 凄い・・・至れり尽くせりだ・・・。でも、だからってわざとのんびりする人は山に来て欲しくないな。 で、今回は4人ほど足りなかったので、スタッフの人が登山道の方までちょっと見に行かれました。 少し待っても誰も来られなかったので、いないと判断しバスは出発しました。

 旅行村のバス停を出る時に、スタッフの人がみんなで手を振って見送ってくれました。
旅館みたいだ~♪

 さてさて、バスの車内では神様のパーティーメンバー方が楽しくおしゃべりをされています。 なぜか私も入る(笑)  ペースが遅いといじられる神様。 その理由は、山頂でキムチ蕎麦を作るために材料や道具を持っていたから(爆) 荷物が重いから仕方がない!でも蕎麦は良かったやろ~。と大得意な様子。楽しいよ♪

 バスを降りて別れ際の神様の言葉、「またどこかの山で会いましょう」
ああ、名前も知らないし、私も名乗っていない、でも本当にどこかでまた会えそうな気がする。
こういうのが山を辞められない大きな理由の1つになっている気がしますvv

 さて、アイゼン…買いました。 これからは冬の標準装備として携帯しておきます(反省!!)



 
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